「a」と「the」の違いを覚える(2)
「a」と「the」の違いについて、話している人たちの間でどの本の話か分からない場合は「a」、分かっている場合に「the」ということは前項で理解ができたと思います。その上で、「a」が使えるのは、「数えられる単数の名詞に限る」ということも覚えておきましょう。
数えられる名詞とは何でしょうか。例えば、「dog」も1匹と言えるので数えられる名詞ですし、「table(机)」も「car(車)」も、数えることができます。このように数えられる名詞の時で、かつ「話している人達の間で、共通認識できていない物の場合」は「a car」などと使われます。数が増えたら「two cars」のように数字をつけるので、「a」は単数の場合のみと言えます。ただし一つしかないような、「地球」や「月」には使わないこと、名詞の頭が母音の場合は「a」ではなく「an」を使うところは間違えないようにしましょう。
では逆に、数えられない名詞とは何でしょう。例えば「water」などの個数としての実態がないもの、「unformation(情報)」や「nature(自然)」などの概念的なもの、「English」などの言語も数えられません。これらには絶対に「a」は付けられません。ですが、「共通認識できている場合」は、「the」をつけることが可能です。「I need 【the】 information」といったように、情報の共通認識ができている場合は、theを付けます。
共通認識できていれば、数を数えられる数えられない関係なく「the」をつける。共通認識ができていないもので、かつ数を数えられる単数の場合は「a」をつけるというルールになっています。初めは少し考え考えになるかもしれませんが、使っているうちにおのずと身についてきますし、「I need a water」の不自然さにすぐに気が付けるようになってくると思います。